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ひっそりこそり

「書くことが思いつかない人のための文章教室」こんな風に問題に解答したよ:1~2章まで

「書くことが思いつかない人のための文章教室」という本があります。

 

 

これは文字通り「書くことが思いつかない人」のための「文章教室」なわけですが、この本を2章まで読み終えました(全部で4章ある)。

これまでの2章分についてはどのような表現をすればどのような印象を与えることができるかという「文章のキソ」について解説されていました。

この本の特徴として、「さあここまでの解説をもとに下記の問題を解いてみましょう」のターンがあることです。私はこの問題を飛ばさずにちまちまとEvernoteにまとめておきました。

というわけで、今回は私の解答をこのブログに2章ずつ記事を分けてアップしてみたいなと思います。なんでかは特に理由はないですけどなんとなく楽しそうなので……。

 

以下太字は本から引用した「問題」の文であり(適宜省略はありますが)、それ以外は私の解答と解説を読んだ時の私の感想です。

 

「第1章記憶を描写してみよう」

問題:井上ひさしさんが「平和を守る」という表現から置き換えた言葉は一体どんな言葉だったか

解答:平和を守るの別の表現は「国民が最低限文化的な生活を送る」ことである

 

問題:一年の終わりの十二月、師走について「思う」ことと「思い出す」ことを書いてください

解答:「思う」こと→クリスマスや大晦日などイベントが連続してて楽しい。ケーキもそばも好きだしおいしいしサイコー。フォロワーの今年のまとめや来年の抱負ブログが見れて嬉しい。自分としてもまとめや抱負を作ってるし、来年からはいろいろとリセットした気分で新年を迎えることが出来る。

「思い出す」こと→当時、恋愛感情を片思いをしていた相手の逆鱗にうっかり触れてしまって、週一でやってた通話ができなくなってしまった。傷心したので彼の故郷である福島、会津若松に大晦日〜正月に旅行に行った城を見たり酒を飲んで蕎麦を食べたりした。年末年始は観光地も店が閉まるということを知らなくて、城の案内人さんにやってるお店を聞いて、そこで昼食と夕食を取ったこづゆがおいしかった記憶がある。

感想:「どちらが作文向きか」ということだけど、興味のある他者なら「思う」ことも「思い出す」こともどちらも読んでも楽しいけど、全くの赤の他人の文章なら「思い出す」ことかな……。

 

問題:つらいと思ったこと、どう書きますか。短い文章でいいですからぜひ書いてみてください

解答:無自覚に、長いこと相手をいたく傷つけてしまい結局仲違いしてしまった。自分の至らなさのせいでもあるが、申し訳無さもあり、今でも好きだけど思い出すと思い出たちがほろ苦いものになる。それを連作にして短歌の賞に出したそれほどつらかった。

感想:状況を再現して報告するつもりで書くとより伝わるらしいが、この文章はあまりそう書けてはいないと思う。まあ、詳細は個人情報なのでそもそも公のブログに書くことは不可能なんですが……。

 

問題:文中の○○○(三文字)と○○(二文字)の言葉をそれぞれ考えつつ読んでください(文章は略します)

解答:老後、本質

感想:オイオイオイ~文中に○○ふたつあったけど別々のものだったんかい!同じものかと思っちゃたよ。そうならそうとヒトコト書いといてほしい。

 

問題:岸部一徳の写真を見て描写してください。細部にこだわってください。(写真略)

解答:7:3に分けた白髪混じりの顔に首元を緩めてワイシャツを着ている。彼の表情は口は閉じ無表情に近いがぶっきらぼうというわけではない優しそうな眼差しをしている。顔のシワを見ると年齢は40〜50代であろうか。

感想:うーん細部(目など)をまるで「○○(他の俳優)」と比較するなど、その手があったか!という気持ちだ。自分なりに細かく書いたつもりだけど確かにその方法を使うと「表現力」が出るかもしれない。

 

問題:みなさんなら「子どものころ、母は病弱だった」「子どものころ、家は貧乏だった」のあと、どう書きますか。

解答:

子供の頃、母は病弱であった。いつもあちらが痛いこちらが痛いとうめき声をあげ、病院に行くように諭したのだが決して行こうとしなかった。幼い頃に父と離婚し、親戚づきあいもないので私が小学校から帰ってきたらずっと、あるいは学校を休んででも看病をしたことがあった。私は大学に進学したかったが母とその介護に追われる私の状態を見ると、とてもでないけど、そんなことできそうにもなかった。しかし、高校一年のとき母は死んでしまった。それからは遠縁のおじさんおばさんに育てられちゃんとした睡眠や食事や勉強もできる環境になった。

子供の頃家は貧乏だった。数百円の差を節約するために牛肉ではなく豚肉ばかりを食べていた。その他の食事もトップバリューなどの格安マイブランド製品ばかり食べていた。

感想:前者は創作癖が発動されて長くなったが、後者は働かなかったので比較すると短くなった。描写はひとコマでもよくて場面を再現して読者にわかってもらえればそれで充分らしいですけど、一応「場面の再現」はどちらもできていると思う。わかってもらえるかは、わからん……。

 

問題:人間って何なのか、生きるって何なんだろう、そして人生とは――みなさんならどう答えますか。

解答:人生とは物語ではない、私はそう思う。これは人の言葉を借りて自分の人生観を表現したものなのでまだ自分の中で言葉として具体的に表せるまで咀嚼しきれてない。なのでぼんやりとした言葉でしか表現できないが、物語ではないと思う。個別エピソードとかはありつつもバラバラなエピソードの集合体であり筋が一本通った物語ではない。物語ではないということは人生は物語=コンテンツではない、とも言い表せる。人の生というものは物語として消費できるようなものではない、と思う。

感想:これを読んでいらっしゃる皆さんの人生観、知りたいです。

 

「第2章伝わる文章の秘密」

問題:つい最近、ぼくの友人がこんな話をしていました。(~略~)みなさんは彼の涙の理由は何だと思いますか

解答:いつもものをどこに置いたか忘れる母の「変わらなさ」が理由

感想:あまり問題文に「共感」が持てなかったため、解答が質素なものになった。やっぱり、「その文章が共感を呼ぶかどうか」は人によるところもあるのかもしれんな。「最適解」はあるのだろうと思いつつ。

 

問題:

「まだ好き?」とふいに尋ねる滑り台につもった雪の色をみつめて 穂村弘

寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら 俵万智

それぞれ男女の心模様が詠まれていますが、それは何によってより効果的に描き出されていると思いますか。

解答:

滑り台につもった雪の色
寄せ返す波

感想:短歌を作ってるくせに短歌の感想言うのへたくそ侍なので解答も質素なものに。「物や自然に託された心情にこちらが反応して、共感を覚えている」って言われるとなるほどなあ確かにそうかも、と思うのだった……。「生への共感」なら他への共感より多い人たちに共感してもらえるのかもしれない。

 

問題:次の文章を読んでみてください(~略~)うなぎを焼くにおいにふれた表現が少しでもあれば、イメージはもっと深まったのではないのでしょうか。あなたならどう書きますか。

解答:地元に帰ると近所のうなぎ屋がなくなっていた。そのうなぎ屋は住宅兼店舗で、おじさんがいつも焼いていたうなぎの匂いが染み付いていた。学校から帰ると、いつもおばさんは駐車場の草むしりをしていて、お菓子をくれることもあった。おばさんの手はさっきまでむしっていた草の匂いがいつもしていた。
詳しい事情はわからないが、おじさんが病気を患っていたそうだ。金銭的にも苦しくなり、家を手放したのかもしれない。ぽっかりあいた店の跡地には、売り地の看板が立っているだけだった。そこにはもう「いつものうなぎを焼くときの匂い」はなくなっていた。

感想:うーんなるほど、うなぎの匂いとただ書かずに、具体的に「甘辛いタレとうなぎの油の混じりあった」と書く手もあったか。というか、草の匂いは設問に問われてなかったからもっとうなぎ方向に力を向けたほうが良かった。

 

問題:感動と感激はどう違うのでしょうか。

解答:

感動→心が動かされて泣いたりする
感激→心が動かされて泣いたりするしそれが態度にも現れる

感想:この本でも感動と感激の違いははなはだ微妙と書かれているし、ググってサイトを見てみてもサイトによって定義が異なってるし本当に違いは微妙っぽい。私の中の解釈は解答の通りです。

 

問題:木村拓哉さんと工藤静香さん夫婦に第二子が誕生したときに書かれた文章に書かれていたのは感動?感激?どちらでしょうか。(文章略)

解答:感激

感想:「感動」かい~っ!本当に微妙だなこの言葉。もしかして、こういう日本語、他にもいろいろあるのだろうか……(あるな)。

 

問題:夏目漱石の『虞美人草』に出てくる次の言葉■の一文字を埋めてください。

「■っと驚く時、はじめて生きているなと気が付く」

解答:あ

感想:正解だった。「あ」っと発するとき→そこに自分がいてその多くに感動がある→その体験はいずれ作文に書ける、というメソッドらしい。確かに私もネタ帳にメモってるものは「あ」と思ったときに思いついたものが多いしそうなのかもしれない。

 

問題:次の難しい漢字をやさしく言い換えてください。

隘路、喧伝、悪罵、塵芥、隠蔽、跋扈、婉曲、煩悶、陥穽、弥縫、邂逅、遭遇、漏洩、危惧

解答:

隘路→狭くなった道
喧伝→やかましい宣伝
悪罵→ひどい罵倒
塵芥→塵となり消える
隠蔽→隠そうとする
跋扈→はびこる
婉曲→遠回しに
煩悶→感情が高まり悶える
陥穽→弱点があった
弥縫→きれいな布切れ
邂逅→遭遇する
漏洩→どこからか漏れる
危惧→危機を感じとる

感想:意味の分からない単語も一部あったけどググるとネタバレされてしまうのでわからなかった単語もあえてわからないまま漢字のイメージで書きました。本の解答と比べるとまだまだ優しくなりきれていない部分がありますね。こなれてないというか。

 

問題:浜松市の中学一年、江間千華さんの作品から一字あけて紹介しますので、どんな言葉が入るか考えてみてください。

怒られて目から流れる■ひとつ

解答:玉

感想:怒られすぎて目から眼球が飛び出たのかなと思いきや、「目から涙」系だった。私の解答だと若干シュールな川柳になってしまう……。

 

問題:次の文章を読んで答えてください。

「使い方一つでナイフにも爆弾にもなって、包帯にも接着剤にもなるもの、なーんだ?」

解答:人間関係

感想:なるほどね。確かに本の解答の方が問題の解答としてふさわしいね。けど、人間関係も直接的にも間接的にもナイフとか爆弾とか包帯とか接着剤になると(私は)思うけどな~。

 

問題:左の写真を見ながら、擬音語、擬態語、を使って文章を書いてみてください。(写真略)

解答:

雷がピシャーンと鳴る
滝がザアザアと音をたてて流れる
ザワザワと群衆の音がする
ピカピカと光る元気な太陽だ

感想:擬音語とか擬態語、意味は分かるし使ってたけど、用語の定義としては理解してなかったしそれに、「この文章は擬態語だな」と思いながら使ってたわけでもないなと思った。何事も定義、大事だな。

 

問題:次の「自然現象」と「物の動き」について、どんな擬音語・擬態語が思い浮かびますか。書き出してみてください。

天候、太陽、星、雲、雨、雪、水滴、ペンキ、花びら、紙片、小石、岩

解答:

天候→ピカピカ、ザアザア、ピシャーン、さらさら、さわさわ
太陽→ピカピカ、てかてか、コウコウ、ギンギラギン
星→ピカピカ、キラキラ、てかてか、キランキラン
雲→フワフワ
雨→ザアザア、ザワザワ
雪→しんしん、さらさら、ふかふか
水滴→キラリ、したたる
ペンキ→ぬりぬり、ピッカリ
花びら→ふわふわ、きらきら、はらりはらり
紙片→ペラペラ、ピラピラ、パラリ
小石→コロコロ、コロリ、コーンコーン
岩→ゴロゴロ、ぐらぐら、ドシャーン

感想:「物の動き」について、あまり動きを捉えられていないなと思った。あと、擬音語と擬態語って似ているので、何がどれに該当するのかについてあまり考えず書き出してしまった。

 

私の2章までの解答は、上記のとおりです。他人の感想が気になるし、この本を全部読み終えたら感想を探してネットサーフィンしようと思います。

3~4章までのこの記事と同じやつは来月このブログに投稿したいですね。それでは次回をお待ちくださいー。