2019年5月の短歌
シュレッターミスプリントをさあお食べお前はいい子喋らないから
職場にて隣の席の空白を言わないことで誇りを保つ
こぼしたら拭いても残るシロップの暴力的に甘えさせてよ
叶わない忘れ去られた祈りたち青を見たとき思い出すのだ
完全に理解をしたら輪郭が溶けてしまって曖昧になる
未履修の春を吸い込む僕たちは春のことなど知らなかったね
何物にもなれなかった僕たちは答え合わせの時間に入る
意味のない言葉にだって縛られて身動き取れないこともあるし
薬指 指輪ははまる輪くぐりをあざやかにするイルカの動きで