寝たいときすぐに寝ているあの人はとても正直者なのだろう
信じるな 冬の光はすぐそこに熱源として蝋燭を持て
ゆっくりと息を吸い込み吐き出してやっと生きてる心地になった
やさしさのオブラートに包まれた言葉を飲み込み胃が痛くなる
赤色と青色が溶け混じりあう紫色の夕日やさしく
路地裏のいつもの場所の紫陽花をひさしぶりに見かけた気がした
遅すぎたことが早すぎることはなく雪はしずかに積もりつつある
日誌にはそう書いてあるはずだったひかりかかえて暮れてゆく旅
数センチ先に待ってる死のために今日も右からズボンをはいた
人が少しずつ砂へとなる海で青い破片を探して歩く
文字を書ける人すごいなあと思うガラスペンに波のような青
台風が来なかった夏すずしいと来年は覚えてるだろうか