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ひっそりこそり

2020年1月の短歌

たいせつをおたがい壊しあった夜のぬるいライチもあんがいうまい

 

夏生まれになりたかった通学路 雪だるまみな蹴飛ばし歩く

 

引き抜いたジェンガを重ねぼくたちは上へと登る 「さようなら」 壊

 

かみさまとわたしがたどる直線は果ての果てまで平行でした

 

皮肉には皮肉で返すことにした現金送れみなすべて詐欺

 

文字列として生きようと思うこと不法投棄が沈む川底

 

こんなにも波の響きは近いのに見つけられない海岸がある

 

話したらいい奴じゃんと思ったし分かりあえるはずだったんだ