willow-leaf log

ひっそりこそり

10月の短歌

私だけ誘われていないお誕生日パーティーがたくさんある夢

 

そのような人になろうと思うこと雪に埋もれる灰色の道

 

誘蛾灯 惹き寄せられた虫たちはそうするしかなかったのだろう

 

脱皮した蝉の抜け殻すりつぶすかつてはあったそのような時期

 

遺伝子に刻み込まれた罪たちはエピジェネティックに浄化される

 

ずっと先のことばかりを夢想して空に絵筆を動かしてみる

 

精神を染め上げていく術を持て目には見えない糸は断ち切れ

 

労働で終わった脳にコヘレトはこれもまた空これもまた空

 

絶望はいたるところに拡散しどこが核かもわからなくなる

 

野原には多く地雷が潜んでてうっかり踏むと爆発します