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ひっそりこそり

9月の短歌と川柳

川柳も今月からはじめてみました。まだ初心者!!ですがなかなか楽しいです。

 

-短歌-

即効でかかるデバフは失礼でいつも時間を知らせずに来る

 

兵隊の人形たちを並べてくこわれたものはいつも目の前

 

たいせつなものなんか目に見えなくて部屋の埃の色だけがある

 

鈍色のシンクに白の大山脈ぼくらセルフネグレクターズ

 

サクサクと尊厳の層削れてくサクレレモンの輪切りの酸味

 

欠員のため急募!!!!!わたしと一緒の地獄まで落ちてくれる人

 

-川柳-

精神のキコキコキコと削れる音

 

錆びついた鳩時計には螺子は無く

 

悪癖はタールのようにこびりつく

 

妄想が現実になる新世界

 

白色が吐息に混ざり拡散す

 

静謐に赤い絵の具を混ぜてみる

 

金魚玉ぱちんと割れて覚醒す


五月雨のような記憶は消えちまえ

 

ぐにゃぐにゃを融けないように凍らせる

 

 

迷うとき白が黒になり、暗中

 

暗闇で淀みに浮かぶ自己の像

 

そんなもの捨てちまえよと嘯いた

 

野に刺さる解釈は深紅の懺悔

 

わかってということすらも遅すぎた

 

雨漏りを口で受け止め嘔吐する